海岸:山野とは全く違う鳥が見られる世界
海も鳥を発見しやすい貴重な場所
一口に海岸といっても、荒波が打ち付ける岩礁から、泥だらけの干潟、コンクリートで固められた漁港など、いろいろあります。
地形によって棲んでいる鳥の種類に変化は出てきますが、海岸であればほぼどこでも鳥の姿を見かけることが可能です。
海岸によっては少し移動するだけで地形が変わることもあり、それだけ多様な種類の鳥が見られます。
また、海がちかい林には、山野の林では見られない鳥も良くやって来ます。
海の近くに住んでいる人は、海岸のみならず、周辺一体の広い地域を自分のフィールドにしてウォッチを楽しむことをお勧めします。
岩礁
岩が多い海辺の岩の上や木の上では、イソヒヨドリの姿を探して見ましょう。
オスは青と赤の目立つ姿をしており、春先や天気の良い日にはさえずる美しい声を聞くことが出来ます。
また、切り立った崖にはハヤブサやミサゴ、チョウゲンボウなどの猛禽類が休んでいたり、巣を作っていたりすることがあります。
ミサゴは魚を狙って漁港のある内湾に姿を見せることがあるので、上空の動く物にも注意しましょう。
港
人の仕事場である漁港も鳥にとっては良い場所です。
魚が水揚げされた時は、カモメやトビがおこぼれを狙って集まってきます。
気が荒いアオサギなどは、驚くほど人の近くまで寄ってくることがあります。
近づくと攻撃されることがあるので、距離は保つようにしましょう。
防波堤
内湾に荒い波が入り込まないように設置された防波堤は、風が強いときの鳥の避難場所にもなっています。
最も多くいるのはウミネコなどのカモメの仲間で、大きな群れを作って休憩している様子を見ることも出来ます。
防波堤には様々な種類の鳥が休みに来るので、中には珍しい鳥がまぎれていることもあります。
安全上の理由から立ち入りが制限されていることもあるため、遠くから双眼鏡を使ってじっくり観察してみましょう。
干潟
干潟は干潮時に海岸などに出来る湿地で、ゴカイやカニ、貝類を食べるシギやチドリ、サギをよく見ることが出来ます。
シギは長いくちばしで泥の中の餌をほじくり出し、チドリは歩き回りながら泥の表面にいる小動物を捕まえて食べます。
干潟から内陸部の平地は「後背湿地」という淡水性の湿地になっており、淡水域にすむ鳥はこちらにやってきます。
カモメは羽についた塩を洗い落とすために、後背湿地を訪れます。
また、干潟や後背湿地の付近にある竹林や藪も観察ポイントです。
ここは渡り鳥が旅の途中によることが多い場所で、ノゴマなどの珍しい鳥を見かけるときがあります。
砂浜
砂浜は見晴らしが良すぎるために鳥が集まりにくい場所ですが、波打ち際の小動物を目当てにチドリの仲間がやってくることがあります。
チドリはジグザグ走りと静止を繰り返して移動しつつ獲物を追いかける習性があり、これが「千鳥足」の名前の由来になっています。
また、巣の近くに敵が近づくと、親鳥は負傷して弱っているふりをして、敵の注意を巣からそらす「擬傷(ぎしょう)」を行います。
この様子を見たら、誘導に乗って巣から離れてあげるようにしましょう。
河口
海から少し川に入ったところには、カモやカモメの仲間が集まるポイントです。
ホシハジロやキンクロハジロのような渡りを行うカモ類、カイツブリやオオバンのお気に入りのポイントになっています。
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